淡河町には、こんなイケメン達が隠れていた!


神戸市北区淡河(おうご)町。町全体が農村地域のこの場所で、人知れず7年間もラジオを続けている生粋の地元3人組。ラジオのこと、地元で育ったからこそ感じる村の見え方やこれから。真面目な彼らの横顔に迫る!

「俺らが一番淡河町のこと考えてる。」熱すぎる連夜の議論

多々良さん・山田さん・岩本さん・鶴巻さん:今日はよろしくお願いします。

多々良さん:種はおよぐのウェブ担当をしている多々良です。この取材が決まってから、ファンキーラジオをたくさん聴きました。聴きやすくてめっちゃ面白いですね。

トッシー:人生で一番無駄な時間を使ったというわけですね。

多々良さん:(距離感を掴めないままスルー)……自己紹介をお願いできますか?

ミッキー:一応ラジオではファンキーネームっていうのがあって、それでいうとミッキーでやらしてもらってます(照)本名は中前昌和です。NEXT町長って呼ばれてます。

町長の座を虎視眈々と狙うミッキー。
※注:淡河町が神戸市から離脱し独立しない限り、町長にはなれません。

トッシー:僕はトッシーで石井俊也です。

トッシー。「トッシーのこれだけは言わせて」コーナーで、時事ニュースに切り込む頭脳派。

YYさん:僕はディレクターしてますYYです。安福友祐です。デザインの仕事をしてます。

YYさん。ラジオでたまに漏れ聞こえてくるYYさんの笑い声に萌えてる人多数。

多々良さん:3人の関係性を教えてもらえますか?

ミッキー:僕たち3人は、ここ淡河町で育った先輩後輩です。YYさんが一番年上で、間に僕、トッシーが2個下です。20歳ぐらいのときに、地元の淡河町のことが好きで、俺らが一番淡河町のこと考えてるって朝まで喋ってました。

トッシー:当時無職の2人がですよ。毎日昼まで寝て、公園で野球して、眠くないから明け方まで喋ってるやつらが勘違いしてますからね。俺らおもろいこと言ってるっていう勘違いを毎日しつつ。

ミッキー:2人でブログもやってました。僕らの田舎での暮らしというか日々の暮らしを残していけたら面白いんじゃないかみたいな話をしてて。

トッシー:ブログ、ある日サービスが終了して消滅してましたけどね。

ミッキー:当時、ブログは書かなあかんけど、ラジオやったら喋って録音しとったらいいから楽やな、やれたらおもろいなみたいなことを言ってて。そしたらその5年後くらいに、突然YYさんがこのマイクやミキサーを買ったんですよ。

トッシー:税金対策やな。

ミッキー:ラジオ収録できるけどやってみるか?って。覚えててくれたんですよね。

多々良さん:YYさんはなぜそんなことをしたのですか?

YYさん:この淡河町とか農村って若いプレイヤーがあんまりいなくって。淡河には結構おもろい人いるのになとその時からずっと思ってまして。例えばこの2人だったら喋るのがすごいおもろいんで。……いやテレビの芸人とかよりはおもろくはないんですけど。

トッシー:そこはおもろいと言え。

YYさん:やっぱりフォーカスされる人ってものすごく少なくて、その辺のおっちゃんでもこの人おもろいなっていう人はたくさんいるんです。でもフォーカスされる人ってやっぱりデザインとか、見せ方に関して特化された方ばかりなので、そうじゃない人らをもっとフォーカスしていったらいいんじゃないかなって。僕の税金対策になるし(笑)

トッシー:そんなに考えていただいて。何かその節はすいませんありがとうございました。

俺、ユリ農家なるって挨拶してきたわ

多々良さん:ラジオでもお話されてましたが、ミッキーさんとトッシーさんは最近転職されたんですよね?

ミッキー:はい。僕もトッシーも、ここ淡河町の特産品であるユリの農家になろうと思って今研修を受けています。僕は今まで知的とか精神の方の就労支援の仕事をずっとしていました。ある時、農業と福祉を繋ぐ農福連携という取り組みを知り、自分でも何かできるんじゃないかっていうのを思ってたんですね。そんな時に、このラジオのゲストでユリ農家の先輩に来てもらった時に、やってみたいっていう気持ちがわいてきて。淡河にとってもいいし、ゆくゆくは就労支援にも繋がるんだったらやる意義があるかもしれんなって思って。

想いを馳せるミッキー。君はもう町長だ。器が違う。

トッシー:僕はもっと人間くさい理由で。実家がずっと植木屋してるんですね。でもやっぱり実家の次男坊やから、きっと継ぐこともないなっていう気持ちで、正直ぬるま湯に浸かってた自分がいたんですね。胸張って一生植木屋しますかって言われたときに、言えへん自分がいて。そういうテンションのときにユリ農家のことを聞いて、びびっとくる話やなって。

多々良さん:同時に影響を受けたんですね。

トッシー:そしたらミッキーさんが「俺、ユリ農家するってもうユリの部会長に声かけてきたわ。」って言ってきたんですよ。職場にも辞めるって言ってきたって。えええええみたいな。そしたらモジモジしてる自分がもう恥ずかしくて、アホでええから、「僕もしたいです。」って次の日に行って。多分30年40年経ってもあの日のことは覚えてるでしょうね。

まるで役者のようにその当時のストーリーを語るトッシー。

鶴巻さん:素敵なお二人の関係性ですね。ラジオを続けたことで何か変化がお生まれになったのですか?

トッシー:いや真面目な顔で聞くな。よく知ってる淡河町民よ。

ミッキー:このラジオでは、先ほどのユリ農家さんのように淡河の人をゲストに呼んで話を聞く回があって。茅葺き職人さんとか、女性農家さんとか、そういう人の話を聞く中で、生き生きしてる感覚がかっこいいなっていうのを思って。地元で働きたかったですし、自分も何かにチャレンジしたいという気持ちにさせてもらったなっていうのはありますね。

トッシー:今むっちゃ楽しいです、僕は。事業収入ゼロですけど。ミッキーと週3、4回は会うもんな。ビニールハウス横やし(笑)結果論ですけど、20歳ぐらいのときに、淡河でおもろい仕事したいとか云々かんぬんって言ってたのがこれなのかなって思いますね。

えーと、そうですね、ラジオにメールください

鶴巻さん:僕は淡河町への移住者で、3人は地元の人で。3人の淡河の捉え方が面白くて、「こんな田舎!」って普段は口悪いのに、心の中ではめちゃめちゃ愛してるみたいな。3人には淡河がどう見えていて、ラジオを通して伝えたいことはありますか?

ミッキー:大それたことはないんですけど、淡河には淡河新聞っていうのがあって、毎月、生まれた子どもの名前と、亡くなられた方の名前が載っています。毎月着実に人口が減ってるぞっていう危機感をひしひしと感じてて。このままやと淡河がなくなってしまうんよなあ、それだとすごい悲しいなっていうのがあって。淡河っていう、この神戸の端っこで楽しく暮らしてますよっていうのはね、知ってもらえたら。

トッシー:淡河は神戸市の中の弱小球団感なんですよ。もうね、誰も見向きもしないと僕は思ってるんで。けど、ここに俺らがおるぞみたいなことは20歳のときには思ってましたね。忘れんといて、こんなとこでも楽しく生きてるよ、みたいな。

また真面目な話や…悔しい…かっこよすぎるよ君たち。

山田さん:市役所の山田です。農村って高齢化して人が少なくなっているというニュースばっかりなので、そんな課題があるけど、いいところもあるよとか、課題を楽しく見せるっていうのがこの種はおよぐの趣旨なんです。だから選ばれたんです。

トッシー:やっと気づいてもらったっていうね。そろそろ気づいてくれてもええんやでっていうね。僕ら自身も何か恥ずかしい気持ちもあってあんまり公にしたくない、内々だけでいいわみたいに思ってたんですけどね。

多々良さん:前向きになっていく2人を見て、先輩のYYさんはどうですか?

YYさん:まあ、どっちでもいいです(笑)

二人のことに欠片の興味もなかったYYさん。

鶴巻さん:そろそろ締めたいので、淡河町を活性化させる政策提言的なことなども。

トッシー:おいやめろ。そういうラジオじゃないの知ってるでしょ。いや、何回も言いますけど、そろそろ気づいてほしいんですけどね。気づいてくれるための何か活動してるかって言ったらしてないけども、気づいてもらってもええんやでっていうね。

ミッキー:続けていることによってちょっとね、なんかちょっと価値ができてきたというか。

トッシー:そろそろ、7年続けてすごいですねって誰か気づけと。

ミッキー:7年って、もう小学校卒業して中学生に進級するくらいですよ。

山田さん:地元の人の目線で聞きたいんですけど、移住者ってどんどん来てほしいのか、来てもらうんやったらそれなりにちゃんとしてもらわないとみたいな、どんな感覚なんですか?

トッシー:もう僕はですよ、メリットしかないなと思って。そこ閉鎖したらもうさっき言ってたみたいなお悔やみの方が増えるばっかりですし。淡河町のことも魅力的に思ってくれてんのやったら嬉しいし、僕ら自身もそれを発信してますしね。でもやっぱりある程度、決めなあかんルールだったりとか確認事項だったりっていうのは、あった方がいいこともあるのかなって。都会のマンションに入ってきましたみたいなテンションで入ってこられたら、地元の人の中でびっくりする人もいるやろうなとは思いますね。

ミッキー:ラジオと引っかけるなら、このラジオを聞いて面白いなと思ってもらえる人は、多分入ってきても楽しく過ごせる人だなという風に思います。

山田さん:このラジオを審査にすればいいんですね。

YYさん:みんなウェルカムですね。誰でもやっぱり来てもらえたらありがとう。逆に出て行くのも自由に。

トッシー:強いて言うなら、入ってきやすい環境になったらいいなと思います。同級生とか近い年齢のやつも帰ってきたいけども、調整区域とか色んな理由があって帰ってこれないじゃないですか。それこそ、地元で住んでた次男坊三男坊が帰ってきて住めたら一番いいと思うんですよ。帰ってきたくても淡河町出身の奴が帰ってこれへん。もっともっと入ってきやすい受け皿があったらなと思います。

語気を強めて政策提言するファンキーラジオの頭脳。知性しかない。

多々良さん:仮にラジオとか、僕らの記事読んで、ちょっとユリ農家に興味あるみたいな感じになったら、誰に声をかけたらいいんですか?

トッシー:そうですね、それはユリの部会長に…。

鶴巻さん:ハードル高っ!

トッシー:いやいや、そうですね、ラジオにメールください。普通のお便りでユリに興味あるんでって言ってもらったら、うちのNEXT町長が解決できますんで。そうなったらメールも来るし、僕らはトークテーマ困らないしいいかもしれません。

ミッキー:メールをくれと。

トッシー:そう。好きですでもいいです。嫌いですはあかん。

ミッキー:メールくれたらもうステッカー送りますんで。

トッシー:もうホント、よろしくお願いしますね。